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江戸川区議会議員 島村和成

■江戸川区議会議員■

かずしげレポート

かずしげレポート

かずしげレポート 平成12年9月発行(自民党東京都連青年部海外研修に参加して)
2000-09-01
(カンボジア・タイ)
8月21日(月)~25日(金)
バンコック経由でカンボジアの首都プノンペンに入国。到着後、早速ポル・ポト博物館の視察。ここは、1975年~78年の3年弱の間に約400万人を虐殺したとされるポル・ポトの悪行・非道を後世に伝える為に、以前高校であった刑務所跡を博物館として残してあります。この刑務所だけでも、17,000人(内2,000人は子供)の犠牲者を出しているとの事。学校の教室に は今でも拷問の生々しい傷跡が残っており、当時の凄惨さを物語っています。犠牲者の大半は教師・僧侶といった知識層であり、今でも内戦時代の負の遺産が残ってるようです。
この後、在カンボディア大使館を訪ね、斉藤大使、川口書記官から”カンボディア情勢:和平から現在まで”の説明をうけました。
現政権の課題として、以下の2点を揚げています。
①フン・セン首相は現政府を「経済政権」として内戦の後遺症(人材不足・経済インフラ、国内産業の荒廃、貧困問題、地雷問題等)を克服し、経済開発を目指す。
②これらを踏まえて、開発の前提となる効率的な政府を目指し、不退転の決意で改革に取り組む。
特に行政改革では16万人の公務員の内3年間で3万人、警 察官も2.4万人首切る予定。 しかしながら、公務員、軍人の中には実在しない ”幽霊公務 員・軍人” が1割以上いるといわれている。また、裁判官の 大半が素人であり法律の未整備もあってリンチが横行してお り、司法改革も急務である。
地雷問題では、日本も積極的に支援しているが、
1.地雷原面積3,600Km2(全国土面積17.6万Km2の約2%)
2.地雷埋設個数 400万~600万個 (NGOの推定では60万個と開きがある。) また.地雷1コの製造費が2~3ドルで、除去費用が100ド ルといわれ、全除去にはとてつもない時間とカネが必要との事。
次に視察したのは対人地雷で足を奪われた障害者の自転車やオートバイの改造車輌を現地で製作している日本人の有志の組織FFCの施設。ここでは2人の日本人が技術指導・資金集め、日本語教育、障害者の自立支援等大活躍をしております。

    
<ここは以前、高校の教室であったが、ポル・ポト時代には刑務所の独房として使われた所です。>
 
象に乗り首都プノンペンを”凱旋”
カンボジアの首都プノンペン(ペン婦人の丘)の名前の由来となっているペン婦人公園から王宮まで毎回、この象が街中を往復しております。 今回は前述した日本人ボランティアの シブイ様、オガサワラ様のご好意により、ふだんは人を乗せないこの”通勤路”に我々を乗せてくれました。 この象は”商売繁盛”・”戦さ勝利”等をかなえるといわれており、小生も次の”戦い”の必勝を祈願いたしました。 沿道の人々は象の上に人が乗っているのを珍しがって、笑顔で手を振ってくれました。

今回の研修旅行は、”平和”の有難さ、政府の海外協力のあり方、日本のNGOで活躍している”普通の日本人”の姿・・・・等々感動的で実り多い体験を一ぱいさせてもらいました。
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